「CRM PLUS on LINE」のリッチメニュー機能について解説!|ID連携済みユーザーにもリッチメニューを反映させる方法を紹介

ウェブデザイナー/イラストレーター NANASE MIYAMOTO
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「CRM PLUS on LINE」のリッチメニュー機能とは?

「CRM PLUS on LINE」は、ShopifyとLINEを連携させるための便利なアプリです。このアプリを活用することで、Shopifyでの顧客データや購入履歴に基づいた、よりパーソナライズされたLINEでのコミュニケーションが可能になります。

このアプリにはとても様々な機能がありますが、今回は「リッチメニュー機能」について、以下の内容を詳しく解説します。

・CRM PLUS on LINEのリッチメニュー機能でできること、できないこと
・基本的なリッチメニューの配信手順
・新しいリッチメニューを配信時、ID連携済みのユーザーにもリッチメニューを配信する方法

リッチメニューを活用すれば、LINEのメッセージをさらに便利で魅力的に使えるようになります。これからCRM PLUS on LINEの導入を検討されている方や、ID連携済みのユーザーにもリッチメニューを配信する方法など、詳しく設定手順を知りたい方は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

CRM PLUS on LINEのリッチメニュー機能で出来ること、出来ないこと

「CRM PLUS on LINE」のリッチメニュー機能は、Shopifyのベーシックプラン・CRM PLUS on LINEのFreeプランから利用可能です。CRM PLUS on LINE経由でリッチメニューの配信を行うことで、LINEのデフォルトのリッチメニュー機能では実現できない様々な機能を利用することができます。

ここでは、CRM PLUS on LINEのリッチメニュー機能でどんなことが出来るのかまとめました。また、デフォルトのリッチメニューでは出来るけど、CRM PLUS on LINEのリッチメニューでは出来ないことについても紹介します。

CRM PLUS on LINEのリッチメニュー機能でできること

タブ型リッチメニューを簡単に導入できる

タブ型リッチメニューとは、タブを利用してリッチメニューの表示内容を切り替えられるタイプのリッチメニューです。

引用:CRM PLUS on LINE「タブ型リッチメニューの作成」2024年9月23日

タブ型のメニューにすることで、顧客がタップできる領域が増え、さまざまなページやコンテンツにスムーズに誘導することが可能です。限られたLINEのメニュー画面のスペースを効果的に活用できるため、ECサイトやキャンペーンページへのアクセスを効率的に促すことができます。

便利なタブ型リッチメニューですが、デフォルトのリッチメニューにはこちらの機能は備わっていません。しかし「CRM PLUS on LINE」を導入することで、タブ型リッチメニューを簡単に導入できます。

LINEのID連携などをトリガーに、リッチメニューを自動切り替えできる

LINEのID連携をトリガーに、ID連携ユーザー専用のリッチメニューに自動切り替えさせることも可能です。この機能を活用すると、ID連携ユーザーのみに向けたキャンペーンやクーポン配布などを簡単に実現することができます。

また、Shopify Flowを活用することで、ID連携以外の属性・行動でもトリガーを設定することが可能です。たとえば、購入済みの顧客には関連商品を紹介するリッチメニュー、まだ購入していない顧客には新規商品を案内するメニューを表示する、といった使い分けが可能です。これにより、よりパーソナライズされた顧客体験を提供することができ、リッチメニューの効果を最大限に引き出せます。

他社配信ツールとの併用もOK

「CRM PLUS on LINE」のリッチメニュー機能は、Webhook URLの設定が不要で、他社の配信ツールと併用して使うことも可能です。たとえば、既にLINEの別の配信ツールを利用している場合でも、「CRM PLUS on LINE」を導入してリッチメニュー機能を追加することで、より柔軟な運用ができます。

CRM PLUS on LINEのリッチメニュー機能で出来ないこと

「CRM PLUS on LINE」を導入することで、リッチメニューの活用の幅を大きく広げることができます。しかし、LINEのデフォルトのリッチメニュー機能では出来るのに、「CRM PLUS on LINE」では対応していない機能も存在します。

配信予約ができない

LINEの標準機能であれば、リッチメニューの配信をあらかじめ設定し、特定の日時に自動で配信することが可能ですが、「CRM PLUS on LINE」でリッチメニューを配信する場合はこの機能を利用できません。リッチメニューの切り替えや更新をタイミングに合わせて行いたい場合は、手動での操作が必要になります。

このように、「CRM PLUS on LINE」のリッチメニュー機能には柔軟な操作や多機能な部分がある一方で、標準機能と比べると制約がある点も理解しておく必要があります。次は、基本的なリッチメニューの配信手順について詳しく紹介します。

CRM PLUS on LINEを利用した基本的なリッチメニューの配信手順

ここではCRM PLUS on LINEを利用した、基本的なリッチメニューの配信手順を紹介します。

以下の3パターンのセグメントで配信することが出来ますが、いずれも基本的な手順は同じです。
・全ての友だちに配信
・LINEのID連携が完了したら配信
・Shopify Flowアプリを利用して配信

まず、shopify管理画面のアプリメニューより、「CRM PLUS on LINE」を開きます。
「LINE配信」>「リッチメニューを作成する」を選択します。

「リッチメニューを作成する」をクリックします。

配信設定ツール「メッセージマネージャー」のログイン画面に遷移します。
事前に登録したIDとパスワードを入力し、ログインします。

リッチメニュー作成ページが表示されます。以下の項目を設定します。

・管理用のタイトル
管理者側で管理するためのメニューのタイトルを入力します。こちらのタイトルは、ユーザー側に表示されることはありません。

・メニューの初期表示
トーク画面を開いた際、リッチメニューを表示させるかどうかを選択できます。

・メニューのタブ数
メニューのタブの数を選択できます。

・メニューのコンテンツ
メニューのレイアウト、背景画像、各メニューをタップした時の挙動を設定できます。

例としてこのように設定しました。全て入力できたら「保存する」をクリックします。

どのようなセグメントのユーザーに配信するか、配信方法の設定を行います。
「CRM PLUS on LINEを開く」をクリックします。

「CRM PLUS on LINE」の画面に戻ります。
「LINE配信」>「リッチメニューを作成する」を選択します。

リッチメニュー一覧に、先ほど作成したメニューが表示されます。
メニューを開きます。

「配信方法を選択する」をクリックします。

配信方法は以下の3パターンから選択できます。
・全ての友だちに配信
・LINEのID連携が完了したら配信
・Shopify Flowアプリを利用して配信

「全ての友だちに配信」する場合

「全ての友だちに配信」を選択し、「完了」をクリックします。

「リッチメニューを配信する」をクリックすると、全ての友だちにリッチメニューが配信されます。こちらでリッチメニューの配信は完了です。

「LINEのID連携が完了したら配信」する場合

「LINEのID連携が完了したら配信」を選択し、「完了」をクリックします。

「リッチメニューを配信する」をクリックすると、LINEのID連携が完了したユーザーにリッチメニューが配信されます。

ここで注意したいのが、上記手順で配信した場合、これからID連携が完了したユーザーのみにリッチメニューが配信される、という点です。
リッチメニュー配信時よりも前にID連携が完了したユーザーには、このリッチメニューは配信されません。

すでにID連携が完了したユーザーにも同じリッチメニューを配信したい場合は、別途設定が必要になりますので、「すでにID連携済みのユーザーにもリッチメニューを反映させる方法」を参考にしてください。

「Shopify Flowアプリを利用して配信」する場合

「Shopify Flow」で別途設定を行うことで、任意のトリガーでリッチメニューを配信することができます。

「Shopify Flowアプリを利用して配信」を選択し、「完了」をクリックします。

「リッチメニューを配信する」をクリックします。この時点では、まだどのユーザーにもリッチメニューは配信されていません。

「Shopify Flowアクション」のコードをコピーして、該当のShopify Flowの「LINEのリッチメニューを切り替える」アクションのリッチメニューIDに貼り付けることで、任意のトリガーでリッチメニューを配信することができます。

すでにID連携済みのユーザーにもリッチメニューを反映させる方法

前述の通り、「CRM PLUS on LINE」では、LINEのID連携をトリガーにして、リッチメニューを自動で切り替えることが可能です。しかし、これが適用されるのは新たにID連携が完了したユーザーのみで、既にID連携が完了しているユーザーにはリッチメニューが自動的に反映されません。
すでに連携が完了しているユーザーにも新しいリッチメニューを配信する場合には、以下の手順を参考にしてみてください。

「CRM PLUS on LINEを利用した基本的なリッチメニューの配信手順」を参考に、「メッセージマネージャー」でリッチメニューを作成し、「未配信」の状態にしておきます。

Shopify管理画面より「顧客管理」>「絞り込みを追加する」を選択します。

「customer_tags CONTAINS ‘line’ 」を入力し、「適用」をクリックします。
これにより、LINEのID連携が完了したユーザーを絞り込むことができます。

「セグメントを保存する」をクリックします。

管理しやすい名前をつけて「保存」をクリックします。

アプリ「CRM PLUS on LINE」を開き、「LINE配信」>「セグメント配信を作成する」を選択します。

「配信先を選択する」をクリックします。

先ほど保存したセグメントを選択し、「完了」をクリックします。

「メッセージを作成する」を選択します。

メッセージマネージャーが開きます。配信先リストの「編集する」をクリックします。

「配信先リスト」にユーザーのID一覧が表示されます。こちらを全選択&コピーしておきます。
「キャンセル」でポップアップを閉じます。

「CRM PLUS on LINE」に戻り、「LINE配信」>「リッチメニューを作成する」を選択します。
あらかじめ作成しておいたリッチメニューを選択します。

「配信方法を設定する」をクリックします。

「LINEのID連携が完了したら配信」を選択し、「完了」をクリックします。

「リッチメニューを配信する」をクリックします。
この時点ではまだ、既にID連携が完了しているユーザーにリッチメニューは反映されていません。

再びメッセージマネージャーを開き、「リッチメニュー」より該当のリッチメニューを選択します。

「手動で配信」より「配信先を追加」をクリックします。

先ほどコピーしたID一覧リストをペーストし、「追加する」をクリックします。

これで、既にID連携が完了しているユーザーにもリッチメニューが反映されるようになります。

まとめ

「CRM PLUS on LINE」のリッチメニュー機能について、基本的な機能や設定手順、すでにID連携済みのユーザーにもリッチメニューを反映させる方法を詳しく紹介しました。

CRM PLUS on LINEを活用して、Shopifyでの顧客データや購入履歴に基づいた、よりパーソナライズされたLINEでのコミュニケーションを行いましょう!

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書いた人

ウェブデザイナー/イラストレーター NANASE MIYAMOTO

広島県出身。Ludiusでは主にデザインを担当しています。痩せたいです。